J-WAVE開局20周年

車で移動中にJ-WAVEを聴いていたら、今日10/1はJ-WAVEの開局20周年と
いうことで、24時間の特別番組をやっていた。
　　http://www.j-wave.co.jp/

20周年と聞いて、複雑な思いになって、当時のことをいろいろと思い出した。
開局した頃は東京でひとり暮らしをしていて、FMを聴くときは必ず「J-WAVE」だった。

開局して数年間は、今と番組構成が全く違っていた。

まず、CM。
日曜の昼前だったと思うけど、AJI（味の素の略称）単独スポンサーで番組をやっていた。
番組中にCMが入るタイミングは実にオシャレだった。
そのCMもイメージ的なものが多かった。
1分から2分間くらいの長時間のイメージCMとかよくやっていた。
CMらしくない、まるで番組かと思えるような内容だった。
途中から聴き始めると、CMなのか、番組中なのか全くわからなかったもの。

当時1988年はバブル真っ盛りの頃で、好景気に沸いていたからテレビもラジオも
企業のイメージCMとかが多かった。
例えば、　「やわらか頭　住友金属」　というキャッチコピー。
山瀬まみがあの舌っ足らずな口調でしゃべっていたっけ。

今では、大企業でも広告宣伝費を削減しているから単独スポンサーの番組というのは
ほとんどなくなってしまった。　（TVでは、サザエさん、水戸黄門、日曜劇場 etc.）

またMCもほとんど入らなかった。
数時間おきの定時にニュースや交通情報が入ったりする程度。
（ニュースや交通情報をすぐに知りたいときは多少不便だったりしたけど。）
音楽が中心の番組構成だったけど、かといってFENみたいでもない。
うまく表現できないけど、とにかくいかにもハイソって言葉がぴったりだった。

時報が全然入らないから時計代わりに聴いてみる、ということもできない。
とにかくそれまでの常識を覆してくれることばかりだった。

番組の途中に入るJ-WAVEのジングルも現在よりもたくさん種類があって楽しみだった。
その中のいくつかは現在でも使われているけど。

日曜の夕方から夜にかけては、車でお台場や湾岸道路を走らせながら
聴くのにぴったりな音楽が流れていたし・・・。

開局当時を知らない人からは信じられないだろうけど、J-WAVEは本当に
ハイソサイエティーで、オシャレな構成だったのだ。
それから数年経過してJ-WAVEを聴いたら、まるで東京FMを聴いているかと
思ってしまうような内容に変わっていてものすごくショックだった。
開局当時のような構成をガラッと変えて、既存の局と同じようになってしまっていたのだ。
バブルがはじけて時代が変わったからなのか、飽きられてしまったからなのか
いかにも東京FMを意識した造りになってしまった。

開局20周年番組といっても、当時のような構成にするわけでもなく
ジョン・カビラ（開局当初からDJをやっていた）とかが出演して普通にしゃべっているだけ。
期待はずれだった；；

当時を懐かしむって、やっぱり年をとったって証拠なんだろうね。